三国山脈(新潟) 松手山(1613.8m) 2019年6月29日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:32 駐車箇所−−3:37 登山口−−4:27 送電鉄塔−−4:55 松手山 4:57−−5:16 送電鉄塔−−5:45 登山口−−5:50 駐車箇所

場所新潟県南魚沼郡湯沢町
年月日2019年6月29日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口付近に有料駐車場があるが、少し離れたスノーシェッド入口付近の駐車余地を利用(無料)
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望良好
GPSトラックログ
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コメント火打峠登山口から往復。雨を避けるために夜明け前から登ったが雨に降られることはなかった。登山道は良好。午後から雨の予報だったが10人ほどとすれ違った。山頂は展望良好だが平標山には雲がかかっていた




スノーシェッド脇に駐車 登山口
気温は+20℃! 合目標識あり(ここは標高1300m付近)
標高1300m付近 標高1430m付近
送電鉄塔登場(標高1410m) 送電鉄塔が四合目
送電線巡視路 標高1500m付近
標高1590m付近 1600m峰付近は泥濘あり
あの高まりが松手山 石楠花がちょうどいい時期
松手山山頂 北尾根の二居方面にも登山道あり
松手山から見た平標山。ガスがかかっている 松手山から見た苗場山
松手山から見た360度パノラマ展望(クリックで拡大)
山頂付近の気温は+12℃前後 登山口到着
国道に出る 駐車場所到着。車が2台増えていた


 上越国境三国山脈で登山道のある山の大半は登っているが、意外にも松手山は未踏だった。梅雨真っただ中で雨の予報では藪漕ぎはイヤなので、こんな時こそ登山道があり、そこそこ標高がある山がいいとの考えで松手山に向かった。登山口は火打峠だ。

 国道117号線経由で越後湯沢に入り、三国峠向けて国道17号線を南下。火打峠には平標山登山者用有料駐車場があるのは知っているが、5分程度歩く距離が長くなるが無料の駐車場所があるのを知っているのでそちらへ向かう。トンネル状のスノーシェッド入口脇に広い駐車スペースがあり、残雪期の天丸木山に登った時に利用しているので様子は分かっている。長距離トラックの仮眠場所として利用されるスペースでかなりの広さがある。一番奥に駐車して仮眠。新潟の天気予報は曇後雨で、できるだけ早い時間に出発して雨が降り出す前に下山したいものだ。先週のように2週連続の濡れ鼠は避けたい。

 今週も眠りが浅く3時前に目覚めたので、朝飯を食って真っ暗な中を出発。湿った南風が入り気温は既に+20℃で、私にとっては体を動かすには高すぎる気温だ。最初から半袖半ズボンで虫よけをたっぷり吹き付けて出発。雨具と傘も忘れない。傘は先週の強風で骨折した部分は修理済みだ。

 国道を少し下って「松手山 平元新道」の案内が出ている道で右折し舗装道路を進むと有料駐車場からの道が合流。その僅か先が登山口だった。平標山へのルートとして使われる人気ルートだけあり登山道の整備状況は文句なしで、体に触れる藪は無い。もちろんライトの光だけで歩いても迷うような場所は無い。樹林に覆われているが周囲は徐々に明るくなり、今回は4時前にライト不要でどうにか歩ける程度になった。その明るさでは物体の色の判別は不可能で白黒の世界。正確には白に見えるほどの明るさは無いので、濃い黒か薄い黒かの違いしかない。それでも地面の石など判別可能で、歩くのに問題は無い。

 登山道には合目表示標識があり、松手山までに見たのは五合目までだったので、おそらく平標山を山頂とした表示なのだろう。

 尾根は樹林に覆われているが、強い南風が吹き込んで登山道にも適度に漏れ出てくるため、気温が高い割には体感的に涼しく感じられ、扇の出番は少なかった。おまけに風で虫が飛ばされて虫が少ないのも助かった。

 標高1410mで送電鉄塔が尾根を横切り、四合目の標識が立っていた。この送電線は先週登った向山のてっぺん付近も通っていて、柏崎刈羽原発からの電気を首都圏に送り届けるためのもの。ここだけは樹林が伐採されて展望が開けるが、これから天候が悪化する状況で周囲の高い山には雲がかかっていた。特に南側は一面の雲に覆われて何も見えなかった。この時は新潟では曇りで済んでいたが関東は雨であった。鉄塔の少し東側で南北に走る送電線巡視路が交差する。

 送電鉄塔より先も良好な登山道が続くが、時間が早すぎて登山者の姿は全く見えない。もっとも、この天気予報では週末でも登ってくる人は少ないだろうが。確実に雨に降られる覚悟の人でないと入山しないであろう。標高が上がると徐々に気温が低下してきたが、寒さを感じるほどではない。通常、天候のいい夏の時期だと日の出前の登山口の気温がほぼそのまま山頂まで続くようなことが多く、日中に日が高くなるまでは気温の変動はほとんどないのだが、今日は山頂付近で+13℃まで下がった。悪天だとこれが普通の状況なのだろうか。どちらにしろ、私にとっては+13℃でもまた気温は高すぎる方で、夏山シーズンなら+10℃くらいが体を動かすのには適温だ。

 標高が上がると樹林の高さが徐々に低くなり標高1600m付近で森林限界が近づく。北アルプスで森林限界は標高2400〜2500m程度で、それと比較しても異様に低い。谷川岳周辺はどこもこんな感じで、北アルプスよりも冬の気象条件が厳しいようだ。ただし生えている植物は北アとはかなり違っていてハイマツは皆無。でもナナカマドや石楠花はあり、石楠花はちょうど花の盛りだった。

 標高1600m峰付近で傾斜が緩むと湿っぽい場所がいくつか登場。真ん中を通過すると泥沼に靴が飲み込まれそうなので「岸辺」を迂回。梅雨の時期だからしょうがないのだろう。

 泥沼区間を過ぎると再び歩きやすい登山道に変わり、そのすぐ先が松手山山頂であった。ここも森林限界ぎりぎりで、低い広葉樹と笹に覆われていた。ただし幅が狭い登山道と違って開けた場所で、北側は灌木が邪魔して見えないがそれ以外の展望は良好。ただし今日は雲がかかって周囲の山はほとんど隠れてしまっている。平標山も山頂付近は南から吹き上がる雲が覆っていた。新潟側は比較的雲が少なく、苗場山の特徴的な形状の山頂付近が見えていた。山頂からは北尾根に登山道が分岐し、案内標識によると二居まで続いているようだ。相変わらず南からの湿った風が強く、火照った体の強制風冷にちょうどいい。欲を言えば湿度が低いと心地いいのだが。ここまで雨に降られることは無かったが、どうにか下山まで持ってくれるかなぁ。

 帰りは往路をそのまま辿る。この天気予報でもぽつりぽつりと登山者とすれ違い、下山までに約10人の登山者が登っていった。おそらく午後からは雨に降られたと思うが、それまでに小屋にたどり着いただろうか。

 登山口に戻り、スノーシェッド横の駐車スペースに戻ると、私と同じ考えの登山者の物か、車が2台増えていた。まだ雨は降ることはなく空も比較的明るかったし、時間的にも体力的にも十分な余裕があったので、次の山に向かうことにした。

 

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